2015
09.13

初めて買ってもらった漫画

芋づる式に記憶の引き出しがスルスル開いてきているところで、漫画の思い出を一つ。

子どもの頃は、家の方針で漫画は買ってもらえませんでした。
おそらくは、ストレートに視覚にうったえる漫画より、文章と行間から想像を広げてほしい…という希望と、年齢にそぐわないおマセな感覚に早々に触れさせたくない…という親心からだったと思う。

私が「私も漫画ほしいねん!!」と言い始めたのは小学2年か3年か…
「キャンディ・キャンディ」が仲良しで連載され、アニメも放映されていた時期。

「ガラスの仮面」、「王家の紋章」「ベルサイユのばら」「生徒諸君!」「パタリロ」といった名作もすでに連載されていました。

「漫画がほしい」

といっても、漫画雑誌を読んでいるわけでもなく、ただ「みんな持ってるし」というだけの理由、ただの所有欲。

なのに、泣いて駄々をこね、一度言い出したら思い通りになるまで折れない頑固な性格を思う存分発揮して

「しょうのない子やね」
と、本屋に連れて行ってもらいました。

親は「どうせキャンディ・キャンディでしょ」くらいに思っていたと思うんですが

どっこい、私はちょっとひねくれている
キャンディ・キャンディには目もくれず、漫画の並ぶ書架を前に時間をかけて吟味して選んだのは

これですわ…

萩尾望都「ポーの一族」

1巻2巻同時に買ってもらったのが、私の初めての漫画なのです。

何を考えてこれを選んだのか、当時の私の気持ちを思い出すことはできないけれど

描かれている美しい光景に心惹かれたのは確かなはず。
子どもだったので、その物語の世界観は全く理解できなかったはずなんだけどね、心に刻みつけられた作品なのです。

2巻まで買ってもらって、当時は続きを買うことはなく(難解なので、当時は続きに興味がわかなかったと思われる…)いつの間にか手放してしまったけど

大人になって、しっかりと揃えて物語を最後まで読み終えました。読了すると、なんだか宿題をやり終えた気分でした。

1970年代に描かれた作品、「ポーの一族」「11月のギムナジウム」「トーマの心臓」は、少年たちの持つ不安定で危うい美しさに胸をギュッと掴まれるような切なさを感じる作品で、かなりお気に入りです。
40年も前の作品なのに、古臭さが全くなく、いつ読んでも新鮮。

これを選んだ小学生の私、良い作品に巡り合わせてくれてありがとう

…とまで言うのは、ちょっとばかし大げさか。

そうそう。
「キャンディ・キャンディ」も、大人になってから全巻購入しました。漫画に関しては結構執念深い(笑)





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