2015
10.27

とりかへばや物語

平安時代の装束や物語が好きです。
詳しいわけではないけど、何となく。

小説、随筆の現代語訳も読んだりします。
ただ、漫画は「平安物なら何でも」というわけではなく、私の中で基準のようなものがあるのかな?と最近気づきました。

ひとつは、装束のリアルさ。
布の質感重量感、色彩がビジュアルで伝わってくるものがいい。
もう一つは、女性の髪の質感。流れるようでいて、ずっしりとした重量感が伝わってくる描画がいい。

で、その勝手な基準に当てはまり、今までに「買ってまで読んだ」のは、大和和紀あさきゆめみしだけだったんですが、最近もう一つ加わりました。

さいとうちほ
とりかえ・ばや


古典の「とりかへばや物語」を題材にしています。

同じ平安物でも、時代考証を重ねて、かなりリアルに再現された感の強い「あさきゆめみし」とは違い、当世風の美しさで描かれてるんですが、装束や姿形が美しい…
漫画ですもの、当時物のリアルさは求めません。

で、どこかで読んだ話だなぁと思ったら、これまた青春時代に愛読していた氷室冴子の作品の中にありました。

氷室冴子
ざ・ちぇんじ

この作品が新解釈とりかへばや物語だったんですね。まさか古典題材とは思わなかったわ。
この話は山内直実の漫画が有名かも。これは残念ながら読んでないけど。

まぁ、原作はどんなもんだろうと気になって、読み返したいけどざ・ちぇんじは手元になく…

物足りない気持ちでいたんですよ。

…で、先日バス待ち時間にフラッと入った本屋で見つけました。

田辺聖子
とりかへばや物語


新源氏物語おちくぼ姫でその訳の読みやすさは知っているので即買いです。
もともと少年少女向けに訳されたものなので、原典にあったであろうあれやこれやは、こんなそんなでぼかされていますが…

まぁ、お伽話だなぁ…って感じの物語でした~

とりかえばや…というのは「取り替えることが出来たらなぁ」という意味の古語。

男みたいな姫君と女みたいな若君が、それぞれ女でありながら男として、男でありながら女として宮廷生活を始めて…というお話。

現代では「よく見るような設定」でも、当時は変態的文学作品とされていたようですよ。
戦前には発禁本に近い扱いだったのではないかしら?

さいとうちほのとりかえ・ばやは、物語中盤に差し掛かったでしょうか?
人物やエピソードにあつ~く肉付けしてあって、読み応えあるので、先が楽しみです。

ところで、田辺聖子のとりかえばや物語、文庫版は10月はじめに発刊されたばっかりなんですが、装丁のイラストレーション、どうなんだろう?私は微妙に手に取りにくい感じだったんだけど。いけない本を読むみたいでさ!


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